わしぽん

調べたこと・感じたことをシンプルに書いていきます。

タバコを止めて2年が経った。

禁煙してから約2年。通院することもなく、ニコチングッズに頼ることもなく、自然とここまで来ている。 

タバコは好きだったけどやめた。

喫煙者の頃は、ちょっとした空き時間をタバコを吸うことで楽しんでいるつもりだった。「500円弱でこんな長い時間楽しめるのなんてタバコくらいだ」なんて言いながら喫煙を続けていた。

タバコを止めようと思ったきっかけは3つ。

  1. 肩身が狭くなってきた。
  2. どこまで続くかわからないタバコの値上がり
  3. 将来の健康のため

禁煙準備は、考え方を変えるところから

人は居心地の良い状態から変わることは難しい。止めなければいけない理由は特になかったし、仕事の合間のタバコや飲みでのタバコはやっぱりおいしかった。

タバコが好きなまま止めるのは不可能だと思ったので、まず「タバコを吸っている自分」をキライになるところから始めた。

3ヶ月くらいタバコについてとことん考えたら、
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タバコは好き
タバコを吸っている自分はキライ
他の喫煙者には何も思わない
==
こういう考え方になっていった。

その間は禁煙することもなく、好きなタイミングで吸っていいことにしていた。
「やめようと思ってることが止められないなんて・・・」と自己嫌悪に陥るまで続けた。

減煙からタバコを止めるまで

私は、嫌いな自分のままで居続けることがニガテだ。
自己嫌悪を感じるようになってからは早かった。タバコ臭い自分にもげんなりするし、何よりも自分の願望(タバコやめたい)と真逆の行動を取る(喫煙)自分にイラっとするようになった。

やめようと思い始めて半年くらいで、タバコがどんどんまずく感じるようになった。1日に5本、1本、週に1本・・・と、どんどん減っていってフェードアウトして今に至る。

止め始めのどうしても口さみしい時は、当時出た無煙タバコの最新版を使っていた。

 ↑こんな感じのやつ。見た目もタバコっぽくなく、ポケットにも入りやすい。もちろん無煙なので火を使わない。なので、喫煙所に行かなくても使えるということでコソコソ吸ってニコチンを摂取した。

この無煙タバコのおかげで、タバコの煙のニオイが嫌いになったということも止められた要因のひとつだと思う。

タバコを吸っている自分が嫌いになっただけなので、周りでタバコを吸ってる人がいても気にならない。周りで吸われても吸おうと思わないし、喫煙者に対して「タバコなんてやめなよ」というアドバイスをすることもない。

ガマンをしてやめた訳ではないので、今でも吸いたくなったら吸おうと思っている。けれど、今まで吸うことはなかった。禁煙=タバコ禁止という感覚ではなくて、喫煙・禁煙という考え方自体からもう離れている感じだ。

周りで禁煙に失敗している人達の共通点は、突然止める!と宣言して禁煙に突入していることが多い。本気で止めたいなら、メンタルの準備はとても重要だと私は思う。

禁煙のメリットはない。

喫煙は不健康な習慣。禁煙は不健康な習慣をやめることであって、健康的な習慣を新たに始めることではない。

タバコを止めるか悩んでいた頃、よく「禁煙 メリット」で検索した情報をかたっぱしから読んでいた。
・肌がキレイになる
・タバコ代が浮く
・息切れしなくなる
というようなことが書かれていたと思う。メリットというよりはマイナスがゼロになるような話。

今思うと、不健康な習慣を止めるだけでメリットを感じようという考えのほうが問題だわ!と過去の自分にツッコミたくなる。

追記:改めて考えたら、タバコをやめてよかったことはあったのでまとめました。

 

けれど、タバコに振り回されていた人生に気づく。

朝起きて一服。
出かける前に一服。
朝礼前に一服。
小休憩に一服。
ランチ後に一服。
残業の合間に一服。
酒を飲みながら一服。

一服の時間はだいたいタバコ1本あたり5分程度。タバコを止めようと思い始めて、この一服のために、わざわざ時間を作っていることに気がついた。

仕事が始まる前のタバコのために早く家を出る。ランチでは喫煙できる店を探すことに労力を使う。仕事が終わらないから残業しているはずなのに、その時間にタバコを吸い喫煙所で同僚と世間話。休日出かければ喫煙所を探して、何時間かに一回カフェに入ってタバコを吸う。・・・

どれだけタバコに振り回されてるんだよ。と、バカバカしくなった。タバコを吸えないストレスも吸ってるから生まれる訳で、全部自分でそういう状態を作り出してしまっていたのだ。

人間関係が広がる。というメリットはあるかも

喫煙者の頃は周りも喫煙者だらけだった。目の前でタバコを吸ってもいい相手というのは、すごいラク。自然とそういう人付き合いをしていたのだと思う。
タバコをやめてからは、自然とタバコを吸わない人達との交流が増えている。喫煙率を考えると非喫煙者のほうが多いので、関わる人が増えたなーという印象。

タバコ臭、ごめんなさい。

非喫煙者になって思うのが、喫煙者時代、周りの人へ配慮が足りなかったこと。
タバコを吸わない人がいても「吸っていいよね?」と半ば当たり前かのごとくスパスパしていた。

止めてわかる、タバコのにおいって本当に強烈・・・。

吸ってなくても、あの煙で洋服のにおいがとんでもない状況になる。やめてからは電車でタバコ臭い人に出くわすと「うっ」となる。タバコを吸ってた頃は鼻が弱ってただけで、自分も周りの人に迷惑をかけてたんだなと申し訳ない気持ちと恥ずかしい気持ちを感じた。

この先タバコを吸うことはあるだろうか?

今の考え方だと無いと思う。確実にありえないのがストレス発散のための喫煙。愚痴・ため息と好きなタバコを一緒にするということは無さそう。

青空の下でビール片手に一服。というのは、したくなるときもあるけれど、やっぱりニオイとかもろもろを考えると吸わないかな。

タバコに振り回されていたことに気づいてしまうと、自分の行動を制限するものだと感じてしまう。タバコは好きだという気持ちは変わっていないと思っていたけれど、2年経ち、その気持ちはもう薄れているのかもしれない。

 

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