行動力・継続力を高めるなら行動科学を学べ。
一般的な人と比較すると目標達成に対しての行動力はあるほうだと思う。
ただ、元々行動力や継続力がある人間ではなく、むしろ怠け者だった。
とにかく、めんどくさいことが嫌いで「ムダなこともしたくないし、行動しなくても許されるなら出来る限り行動したくない。」という考えを持っていた。
どうしたらラクに行動できるか?と怠け者の私が出会ったのは「行動科学」だった。
私の持っている本で蛍光ペンだらけにしたのは、この本くらい。
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値段も安いし、タイトルもキャッチーすぎるので正直期待していないまま読んだのだけど、行動科学についてとても簡単に書かれている。
内容はもう身体に染みこんでいて何か行動する時はこの方法を意識している。
行動を増やしたいならハードル下げる
たとえば、運動・勉強など行動量を増やしたい時はこんな感じ。
その始めたい行動を「いかに行動しやすくするか?」を意識して、環境を整えるところから始める。
新しい行動を始めるということは、今までの生活にその行動をプラスしなければいけない。今までの生活を見直さないまま始めてしまうと、無理やり行うことになり結果的に続けるのが嫌になってしまう。
だから、新しい行動を始めるために、まずは行動しやすい環境を整える、つまりハードルを下げることが必要なのだ。
ジムに行きやすいよう荷物の準備をしておく、帰宅後すぐウェアに着替えられるようにする、ジムで楽しめるようプレイリストを作っておくetc
ただ、“ジムに通う”ことだけを考えず、“どうしたら行動しやすいか”も考えてるのだ。
また、ジム通いによって変化する今までの生活習慣についても考えておくといい。
たとえば、ジムに通うと決めた時、今までの生活ではその時間ご飯を食べたりゴロゴロテレビを観ていたりしていると思う。
もし、ご飯やテレビを観ることで1日のストレス発散をしていたとしたら、ジム通いをすることで逆にストレスが溜まってしまうだろう。
いきなりジムに通い始める前に、「いつ夕飯を食べれば気分が良いだろう?」とか「今まで観ていた連ドラはどうしよう?」など、新たな行動が増えることによって変化させることを考えておくとストレスが溜まらずに続けられる。
行動を減らしたいならハードル上げる
また、禁煙・ダイエットなど行動を減らしたい時は逆だ。
減らしたい行動がしにくくなるよう、自分でハードルを高くするのだ。
やめたいのにやめられない行動は大抵の場合、とても行動しやすい環境になっている。
タバコが良い例で、喫煙者なら通常家に灰皿があって、タバコは予備まで持っていて、吸いたくなったらいつでも吸えるような環境を自然と作っているだろう。
外に出ても、どこに喫煙所があるかとか、あの店はタバコが吸える等、とにかくタバコを吸うために必要な情報は自然と常に集めてしまっている。
実際タバコをやめた私が行っていたハードルの上げ方は、
・自分のタバコは持たない(吸うなら買うかもらいタバコ)
・非喫煙者と行動してタバコが吸いにくい状態にする
・灰皿を捨てる
・タバコの煙が嫌いになるよう煙が出ないタバコに変える
・出勤前のタバコが吸えないよう、あえて出勤時間をギリギリにする etc
こんな感じで、吸いたい→でも吸うのには手間がかかる!と感じるよう、ハードルを上げて今に至る。
関連記事:タバコを止めて2年が経った。 - いわし、ぽんっ!
ダイエット・禁煙に失敗する人達
私が知っている限り、ダイエット(運動)や禁煙に失敗する人達は、なぜか突然行動を起こす。「今日からダイエットする!」「この1本吸ったらもう一生吸わない!」と。
「○○をしよう」「○○をやめよう」と思い立って行動に移すことはとても良いことだ。でもその行動そのものを突然始めては、生活の変化に耐えられない。
今までやれてこなかった行動なのだから、環境をきちんと整えてイレギュラーが発生してもどう対策するかまで考えても考えすぎではないと思う。
そしてやり方が極端。
無理な食事制限をしたり、唸りながら禁煙したり。今までの生活はどこにいった?!という感じだ。唐突に極端な行動を始めても、無理が発生するのは当然。結果的に、未達成のまま諦めてしまうのだ。
新たな行動は考え方にも影響する
新たな行動をするということは、考え方も変えていく必要がある。
試験勉強のような期限があるものなら、まだ無理はきくかもしれない。けれど、生活習慣を変えるような行動については、行動だけでなく考え方も変えなければいけない。
例えば、タバコをやめたいならば、タバコが身体に悪いものだと認識する必要がある。もし、タバコが好きで好きでたまらない状態で禁煙を続けるとなったら、ずーっと苦しい思いをする。
運動もそう。運動が嫌いなまま、ずっと続けるのはストレスが溜まって仕方がないだろう。
人間は、その行動に対してメリットを感じるから行動する。
最初はハードルの上げ下げで調整して、最終的には考えを変えることで自発的に新たな行動ができるようになる。
私は今のところ、この方法で行動力・継続力は飛躍的に高まった。
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