わしぽん

調べたこと・感じたことをシンプルに書いていきます。

もっとシンプルに伝えればいいのに

最近、「もっとシンプルに伝えればいいのに」と思う機会が多い。

 
言葉数を少なくすることとは違う。きちんと言葉にすることで、シンプルに自分の気持ちを伝えられると思うんだ。
 
ハッキリと言葉にしないのは、相手が察してくれるという甘えでしかない。
 
たとえば
「あれとって」
受け手(何とればいいの?あー、指差してる醤油ね)
 
「例の件、よろしくお願いしますね」
受け手(例の件?契約更新の件か。よろしく?あー価格調整のことか)
 
中途半端な伝え方をしても成り立ってるのは、受け手が足りない情報を脳内で足してくれているから。
 
ハッキリと言葉にしないコミュニケーションは、受け手の脳内補足が肝。しかし、相手が自分と同じことを考えてくれるとは限らない。場合によっては、誤解されてしまう可能性がある。伝えたいことをきちんと全て言葉にすることで、やっと自分の気持ちが相手に伝わると思う。
 
だからといって、長々と関係ない話を持ち出したり、こねくりまわしたりして本筋が見えなくなってしまうのはもっとひどい。
 
「○○だから○○であって、けれども○○でもあり〜」
受け手(何が言いたいんだろう。聞けば聞くほど何を伝えたいのかわからない・・・)
 
最初から伝えたいことを一番最初に言葉にしてしまえば、とてもシンプルなのに。
 
“そんなことしたら人間関係が悪くなりそう・・・”と思った人は、伝えたいことをきちんと言葉にしていないんじゃないかなと思う。
 
伝えたいことを言葉にするということは、自分勝手な主張をしたり暴言を吐くことではないから。
 
相手に何かを伝えることは、相手との関係をよりよくするもの。
 
もし関係性が悪くなりそうな言葉が浮かんだとしたら、それは伝えることを間違えている。
 
たとえば「なんでああしてくれなかったんだよ?おかげでめちゃくちゃだよ」という言葉が浮かんだとする。
 
これでは受け手は謝ることしかできず、関係性も悪くなるだけだ。
 
めちゃくちゃにされてイラつく気持ちを持ってもいいけれど、相手に怒りをぶつけても解決にはならない。
 
このような場合、相手に伝えたいことは①自分の状況②原因だと思っていることの2つだ。(本当の原因は別かもしれないので、あくまで自分が原因だと思っていることを伝える。)
そこから解決するにはどうすればいいか話し合えばいい。
 
仕事においては、自分の思いを相手に伝えるというよりは、今後どうしていきたいのか?どう動きたいのか?というところがメインになるだろう。
ここで、「あれじゃダメだと思うんだよなぁ」といったただの感想を言っても、仕事関連の人間関係が縮まることはない。「○○すればきっと良くなると思うから、○○しようと考えてるんだけどどうだろう?」という提案も一緒に伝えることが重要だ。
 
そのためには、まず自分はどうしたいのか決めておく必要がある。自分で決められない場合は、「相談したい」と伝えればいい。
 
「もうやってらんないわ」
「なんでうまくいかないんだろう」
「あーイライラする」
のような、自分の心の声をそのまま相手に伝えても、受け手ができることは同情か反発くらいだろう。
 
だったら「どうしたらうまくいくと思う?」と相手にひと言伝えたほうが、よっぽど今より良い方向へ進めると思う。