「何かを手に入れるためには何かを捨てなければいけない」の真意
今ちょうどチャンスが来ていて、そのチャンスを手に入れるためにはひとつ捨てなければいけない状態だ。
本当は両方とも手に入れたいのだけど、それが無理だということが明確になり
やっと、「何かを手に入れるためには何かを捨てなければいけない」の真意に気づいたように思う。
欲しいものを手に入れるために捨てなければいけないもの
矛盾したもの
たとえば、
●新築のキレイな賃貸マンションに済む
●ペットを飼う
という夢。
この2つを叶えるにはペット可の賃貸マンションをまず探さなければいけない。
ペットをすでに飼っている場合は住みたい賃貸マンションがあっても、その物件がペットNGならそこには住めないのだ。
ただこの2つの夢を同時に叶えることは確率は高くないにしても可能性はある。
しかし、
●海の近くに住みたい
●山に住みたい
●海外で暮らしたい
●日本で畑をやりたい
このような夢を同時に叶えることは不可能だ。ただし、時期を決めれば矛盾は生じなくなる。
中には矛盾していることに気づきにくいこともある。
●結婚して出産して子育てしながら仕事もバリバリやって稼ぎも多くて旦那さんともラブラブで友達とも遊び自分を高めるために勉強もして美容や健康にも気遣う
みたいな夢。
バランスを取りながらは可能かもしれないけど、全部盛りだくさんというのは身体も時間もメンタルも足りないだろう。
それを自然とやってのけてしまう人にとっては問題ないかもしれないが、できないのにこのような夢を抱いてしまったら「自分はなんで夢を叶えられないんだろう」と落ち込むだけだ。
だから何か欲しいものを得るためには矛盾したものを排除しなければ叶えられない。
そのためには自分にとって優先度が高いのは何か考えておく必要がある。
時間
資格を取りたい時は勉強時間が必要。
子供を育てるためには子育ての時間が必要。
仕事を成功させるためには仕事の時間が必要。
自分の大切な何かのために時間を割くという行為は、その分ほかのことに時間を充てられなくなるということだ。
「寝なければいい」という時だって時間が増えたように思えるが、睡眠時間を奪っているだけだ。
けれど自分の手に入れたいもののために使う時間は、他で使う時間を奪っていたとしてもとても有意義なものだ。
「時間はかけたくないけど手に入れたい」というような夢は、
矛盾している可能性が高く、時間をかけるかその夢を諦めるかどちらかしかない。
人間関係
夢を叶えるということはなりたい自分になるということ。
人間はひとりで生きているなんてことはなく、結局いろんな人との関わり合いで成り立っている。
そう考えると、現時点で叶っていない夢を叶えるためには、時には人付き合いを変えていかなければならない時だってある。
●自分がダメだと思っている人間関係を断つ
●夢を叶えることに近い人間関係を構築する
新たな人間関係の構築も、時間や身体がひとつという点を考えると、既存の人間関係との距離を生むことになる。
何かを捨てると何か新しいものを得るナゾ
逆パターンもよく起こる。
とにかくいらないものや気分が悪くなるものを捨てていく。そうすると、何か新しいものが勝手にやってくるのだ。
これは物だけではなく、人間関係や仕事、考え方もそう。
何かを捨てるという行為は、私にとっては今の自分の価値観に気づくことにつながる。
「いらない」「持っていたくない」という気持ちは、“今の自分には合っていない”という価値観を持っているからできることだ。
今の自分には合っていないという気持ちは、本来の自分を見つけやすくする。
誰かの価値観に踊らされて生きるのではなく、自分の価値観で生きることが大事だ。
「何かを手に入れるためには何かを捨てなければいけない」時、捨てなければいけないものはきっと本来の自分には必要のないものだ。
気持ちよく手放して、自分の欲しいものを手に入れよう。そう思った。