なぜ炎上は起こるのか?炎上の発端を考察した。
2016年に入ってから、ますます炎上ニュースが増えたと感じる。炎上するには発端となる火種のようなものがあるはずだ。
ここ最近の炎上ニュースから、炎上の発端を分類わけしてみた。
自己発信による炎上
①ケンカ売ってる
誰かに対して明らかに攻撃しているような内容のもの。売ってるケンカは買ってもらいたいはずなので、本人自ら燃やしているケース。
②非常識
犯罪に近い内容の動画や、一般の人には受け入れがたい言動など。
本人としては、面白いつもりだったり、当たり前の事だと思っていたことが、思わず燃えてしまうケース。
③暴露
過去の出来事を自ら発信。本人さえ何も言わなければ発覚しなかったことをあえて公開。
誰かを引きずり下ろしたい時に、自分も犠牲にして燃やすケース。
他者発信による炎上
④公開クレーム
企業・店舗・商品名を名指しして起こったトラブルを公開。被害者発信で企業が燃えるケース。
⑤私刑
自己発信炎上系の人を見つけたり、犯罪者の個人情報を公開したりする。被害者発信というよりは、直接被害に遭っていない人達の調査・発信によって燃えるケース。
攻撃できる相手がいると炎上に繋がる
炎上の共通点は、責められる人や企業が存在しているということ。攻撃相手が既に死亡・倒産して存在しない場合は炎上していないようだ。
また、攻撃相手が多数いる場合も炎上にはつながらない。「○○業界ありえない!」「○○市民全員おかしい!」という燃え方はなく、「Aがやったことはおかしい!」「B社最低!」と攻撃しやすい規模しか炎上の対象にならない。
炎上の発端となる出来事には加害者(無意識でも)と被害者が存在している。しかし炎上してしまってからは、直接の被害関係なく、ほぼ個人の価値観による判断基準で批判されてしまう。
自分の価値観を主張しはじめると更に炎上
価値観というのは千差万別。直接被害を受けていないのに自分の価値観と違うからと攻撃する人もいれば、赤の他人なのに攻撃されてる人をかばおうとする人も出てくる。
各自の価値観の主張で争うと正解がないから終わりがない。その炎上ネタが忘れられるまで永遠に続く。
「自分が正しい」という気持ちで主張を始めたら最後。他の人の異なる価値観は否定しなければならなくなる。否定は批判につながり、受け入れないからどんどんこじれる。
本当は「誰にも文句を言われたくない」と思うことは、自分の心にそっと秘めておけばいいと思う。せめて仲の良い友人や家族との会話で話す程度に抑え、不特定多数に伝わるようなメディアなどの場で主張しないほうが賢明だ。
他人の価値観を見て自分の価値観に気づく
また、自分の価値観で判断して“悪い人”だからと攻撃するのも、場合によっては「あなたに直接被害や不利益ありましたか?」という話になってくる。
たしかに、自分と直接関係ない人の言動に対して「何こいつ!ありえない」と怒りが発生することもある。ただ、その怒りをそのままぶつけていいかというとそれは別だ。
人・企業に対して怒りや嫌悪感が発生するのは、自分の価値観とズレていたということだ。ここで自分が正しいという気持ちを一旦置いて、その問題を通して自分はどういう価値観を持っているのかを考える。
そうすれば、より自分のことを知る良いきっかけになると思う。
図解 プロが教える 誤解されない話し方、炎上しない答え方... |